安曇野・水車小屋のある風景2007年11月20日 19:08

安曇野の水車小屋
 長野県安曇野にある「大王わさび農場」の脇を流れる蓼川に3棟の水車小屋が並んでいます。この川は北アルプスの伏流水が源で、透明度のある水に緑の水草が揺らく美しい川です。まさに日本の原風景といった所でしょう。三棟の水車小屋は黒澤監督のオブニバス映画「夢:Dreams」その第8話「水車のある村」の撮影のために建造され、現在も残っているものです。

 どうしてもこの風景をパノラマに撮りたく、車に機材一式を積み信州に向かいました。事前のネット調査で水車は川の対岸からは撮影できないと判断しました。なぜならネット上の多くの写真を見ると、ほぼ定位置からのショットばかりだからです。川の中瀬あたりから撮影をしようとすれば、現地で観光用のゴムボートに乗り水上からの方法もあるのですが、どうやら自分でオールを漕がなければならない”体験コース”のようです。これでは手間暇かかるパノラマ写真を撮ることは出来ません。そこで以前このブログでご紹介した5mポールによる水平撮影を企て、車中になんとか収縮ポールを積み込みました。

 現地に来てみると私の予測は的中し、カメラの皆さんは水車から少し離れた丘の定位置(上写真:おきまりの定位置からの撮影)から中望遠で撮影しています。私は水車小屋の脇にかまえ、遠方のカメラマンの皆さんに気遣いしながら(?)カメラをセットした5mのアルミ棒を川に向かって伸ばし撮影を開始しました(※写真左側はポールを準備してる迷惑男=私)。向こう側から撮ってるカメラマンの視野(ファインダー)にアルミ棒がにゅ~と伸びてくる訳です。迷惑な話です。ワンショット(8コマ)撮ってはスルスルと引っ込め、様子を見ては恐る恐る伸ばし…この作業を数回繰り返しなんとかパノラマ撮影を終える事が出来ました。一時、この場に居合わせた観光客(カメラマン)の皆さんにはご迷惑おかけしたかも知れませんね。

 幸い天候にも恵まれ、水中の水草も綺麗に写し出すことが出来ました。曇天では緑に輝いてくれませんから。

Canon10D+Sigma8mm(8 shots)
PTGui7.0+Pano2QTVR Pro+Photomatix+PhotoshopCS3

この記事のFullscreenパノラマ画像→Watermills_01
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