PepperLand2007年11月01日 11:01



 昔からお世話になっているPepperLand(佐和田)というお店に行って、店主のビデオコレクションから黒澤映画の「夢:Dreams」を借りてきました。劇場公開から17年も経った今、なぜ「夢」?というお話は、後日このブログでお話ししましょう。勿論パノラマ撮影と関連した事なのですが…。
 せっかくですから店内のQuickTimeVRを掲載します。お店はいつも綺麗にディスプレイされていています。店主の小物コレクションもセンス良く心地いいですね。

佐渡・紅葉山2007年11月03日 21:52

 小佐渡の男神山(おがみやま)と女神山(めがみやま)の南側斜面に位置する紅葉山公園は、その名の通り紅葉の名所となっています。先週の日曜日は「紅葉山まつり」のイベントで賑わったみたいです。今日午前中の晴れ間にパノラマ撮影してきました。最終日って感じの紅葉でした。
 今回も前回と同じ”なんちゃってHDR”処理してますので、少々?派手な色調になっています。でも佐渡一を誇る「紅葉山公園」の紅葉はこのくらいでなくっちゃ嘘になりますよ、ね。

Canon10D+Sigma8mm(8 shots)
PTGui7.0+Pano2QTVR Pro+Photomatix+PhotoshopCS3

この記事のFullscreenパノラマ画像→Autumn 01
この記事のFullscreenパノラマ画像→Autumn 02

HDRの嫌いな人に"HDR for Dummies"2007年11月08日 21:41

 NYカウントダウン撮影でお馴染みのJook Leung氏。 Jook氏のサイト360vr.comでダウンロード(Free)出来るPhotoShop用アクションHDR for Dummies"です。 Jook氏はカウントダウンVRなどでも画像調整にこのActionを使用してるみたいです。話題としてはちょいと古いのでが、最近のWWPなどでも数人の作家が使用していますね。
 「Photomatix=HDRでの派手目な色調や硬質な画像仕上がりは好きではない」とか「ステップ露出を多く撮れない」さらには「時間がかかり過ぎる」、「部分処理が出来ない」、「RAW現像時に+-画像を」…な~んて方々にはお勧めのPhotoShopアクション(Mac & Win)です。 最も尊敬するVR作家が生み出したアクションですので、当然私も使用してます。
 ノーマル画像(Photoshopの背景にセット)とアンダー画像(レイヤー1)の2カットを用意すればOKです。レイヤー1をアクティブにして、予め読み込んだHDR for Dummiesアクションを再生すると、HDR(^^;)が簡単に出来上がります。レイヤー画面を見ながら、自動成形されたオーバーレイ状態のレイヤー(=背景 のコピー)で明暗を調整(不透明度の%操作)したり、消しゴムツールなどでHDR効果の部分補正も可能。更にこのレイヤーを複製したレイヤー(=レイヤー1)を作成し、オーバーレイにて効果を深める事が出来ます。レイヤーマスクの応用も出来ますね。
 上画像はこのブログ記事用に急きょ作成した乱暴な画像ですが、効果の程はおわかり頂けると思います。 (1と2の画像を用意してActionスタートで完成!)

http://360vr.com/HDRforDummies/

※HDR for Dummies V2からは、明度の低い部分を調整(スクリーン不透明度%で)する"Brighten Shadows action"も追加されていますね。
※"BrightenShad+USM"はBrighten Shadows+アンシャープマスク処理です。
※Winの方=解凍後に現れるDS_StoreファイルはMacOSXが使用する”不可視ファイル”ですので削除してかまいません。

WWP.....Old Oak Tree2007年11月18日 21:34

 公開日から随分遅くなりましたが、WWPの"Sustenance"の作品群を昨日拝見しました。WWP(The World Wide Panorama)とは米国カリフォルニア大学バークレー校のプロジェクトチームが、年4回世界中からプロ・アマを問わず募集するパノラマVRイベントです。今回の9月募集では私の他11名の日本人がそれぞれ素晴らしい作品で参加しています。難解なテーマ「Sustenance」=生活(人生や健康)を支えるもの(物質的・精神的に)…と解釈しました。

 とても印象に残った作品がありました。ドイツにお住まいのHennes Brutt氏の作品「Old Oak Tree」です。

 《…作者の心を癒す緑に包まれた小さな公園。そこには樹齢250年のオークの木があります。その大きな木も一本の支柱に支えられて…》

 派手で内容に乏しいパノラマを作ってきた私は、この作品を見てちょっとショックを受けました。Hennes氏にメールを送り、私の気持ちを素直に伝えています。「あなたのシンプルで深い作品はすばらしい」と。それは私自身が牧師さんに懺悔するようなメールでしたね。

WWP Sustenance
Old Oak Tree(Bellevuepark, Berlin Köpenick, Germany)
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Hennes Brütt ( panosite)

安曇野・水車小屋のある風景2007年11月20日 19:08

安曇野の水車小屋
 長野県安曇野にある「大王わさび農場」の脇を流れる蓼川に3棟の水車小屋が並んでいます。この川は北アルプスの伏流水が源で、透明度のある水に緑の水草が揺らく美しい川です。まさに日本の原風景といった所でしょう。三棟の水車小屋は黒澤監督のオブニバス映画「夢:Dreams」その第8話「水車のある村」の撮影のために建造され、現在も残っているものです。

 どうしてもこの風景をパノラマに撮りたく、車に機材一式を積み信州に向かいました。事前のネット調査で水車は川の対岸からは撮影できないと判断しました。なぜならネット上の多くの写真を見ると、ほぼ定位置からのショットばかりだからです。川の中瀬あたりから撮影をしようとすれば、現地で観光用のゴムボートに乗り水上からの方法もあるのですが、どうやら自分でオールを漕がなければならない”体験コース”のようです。これでは手間暇かかるパノラマ写真を撮ることは出来ません。そこで以前このブログでご紹介した5mポールによる水平撮影を企て、車中になんとか収縮ポールを積み込みました。

 現地に来てみると私の予測は的中し、カメラの皆さんは水車から少し離れた丘の定位置(上写真:おきまりの定位置からの撮影)から中望遠で撮影しています。私は水車小屋の脇にかまえ、遠方のカメラマンの皆さんに気遣いしながら(?)カメラをセットした5mのアルミ棒を川に向かって伸ばし撮影を開始しました(※写真左側はポールを準備してる迷惑男=私)。向こう側から撮ってるカメラマンの視野(ファインダー)にアルミ棒がにゅ~と伸びてくる訳です。迷惑な話です。ワンショット(8コマ)撮ってはスルスルと引っ込め、様子を見ては恐る恐る伸ばし…この作業を数回繰り返しなんとかパノラマ撮影を終える事が出来ました。一時、この場に居合わせた観光客(カメラマン)の皆さんにはご迷惑おかけしたかも知れませんね。

 幸い天候にも恵まれ、水中の水草も綺麗に写し出すことが出来ました。曇天では緑に輝いてくれませんから。

Canon10D+Sigma8mm(8 shots)
PTGui7.0+Pano2QTVR Pro+Photomatix+PhotoshopCS3

この記事のFullscreenパノラマ画像→Watermills_01
この記事のFullscreenパノラマ画像→Watermills_02
この記事のFullscreenパノラマ画像→Watermills_03
Japanos FullscreenVR Gallery→VRパノラマギャラリー