嵐の撮影 ― 2010年02月05日 16:25
冬の佐渡・日本海の撮影はイメージ通りには撮影させてくれません。例えば荒海のシーン。本当に大荒になると波しぶきが海面を覆い海は白一色になってしまいます。これでは群青の海と白波のコントラストが表現できませんね。そう、荒海のイメージには適度な風量の嵐が必要となる訳です。「適度な嵐」とは言っても半端なものではありません。なにせ岸壁で荒海に立ち向かうのですからカメラは強風で三脚ごとグラグラ揺れ、レンズは潮風で頻繁に曇ってしまいます。「ライアンの娘」の嵐のシーンでフレディー・ヤング撮影監督が使った高速回転ペラがついたカメラハウジング(参照)でもあればいいのですが、こちらは透明ビニール袋とガムテープで密閉しただけの簡易防滴ハウジング…情けないお姿で(写真)。さらに潮まじりの北風は凍るように冷たく身にしみ、辛い辛い撮影となっている訳です。
嵐の中、足早に通りかかる車、そのワイパー越しに見える私の撮影姿は、どのように映ったのでしょうね。コワ…。
嵐の中、足早に通りかかる車、そのワイパー越しに見える私の撮影姿は、どのように映ったのでしょうね。コワ…。