棚田/イリヤ&エミリヤ・カバコフ(大地の芸術祭・パノラマ) ― 2009年08月30日 16:26
大地の芸術祭は2000年にスタートし、2003年、2006年、そして今回の2009年の第4回が開催されています。
「棚田」は2000年イリヤ&エミリヤ・カバコフ氏(ロシア)による作品ですが、大地の芸術祭では「農舞台」の風景として現在も大変人気があります。稲作の情景をよんだ詩と、棚田に農作業をする人々の姿をかたどった彫刻を配置を「まつだい雪国農耕文化村センター」の展望台から見ることにより、詩と風景、彫刻作品が融合した形でになります。
「まつだい雪国農耕文化村センター」はオランダの設計事務所MVRDVによるもので、建物には柱がなく指先を地に着けたまま手のひらを持ち上げたような形は、雪に埋もれず夏の暑さをしのぐためのアイデアとか。「農舞台」はセンターを中心にその南側に広がる田畑、森林、遊歩道、そしてアートを内包した里山の総称です。
【伝統的な稲作の情景を詠んだテキストと、対岸の棚田に農作業をする人々の姿をかたどった彫刻を配置。農舞台内の展望台から見ると、詩と風景、彫刻作品が融合 した形で現れる 】
This work combines poetry,landscape and sculpture. The poetry describes the traditional agriculture,and sculptures of traditional rice farmers are placed on the opposite bank.. Seen from the viewing platform in NO BUTAI,text and sculpture seem to form a single painting..
では、詩の全文を記載します。
四月、輝く太陽。雪は消え、湿っぽい霞が空中を充たす。
ずんぐりした馬が、思い耕作用の鋤を懸命に引っ張る。
春のうちに、田んぼの準備を入念に。
新たな播種と種の植え付けのために。
五月の初め、太陽が照るつけ始める。
水に充たされた田の面が、暁の光に光る。
経験豊かな手が、暖まった大地に種を播いてゆく。
鋭く尖った芽が、大地から濃く生い立っていくように。
八月、暑さは頂点に達し、玉のような汗が滴り落ちる。
だが、休むいとまはなく、棚田から棚田へと刈ってゆく。
雑草が稲を覆ってしまわないように。
静かな稲。
人影は見えないほどに、高く成長した稲穂。
九月。鎌をふるい、一粒も残さず収穫を取り込み時だ。
田から、重い束をやっとのことで運び去る。
十月までにはすっかり乾燥させ、脱穀するためだ。
Canon30D+Sigma8mm
PTGui Pro 8.2.1 + Pano2VR + Photoshop CS4
この記事のFullscreenパノラマ画像→Rice Field
※パノラマは彫刻に近い位置から撮影。
雪国農耕文化村センターが川をはさんで見えます。
「棚田」は2000年イリヤ&エミリヤ・カバコフ氏(ロシア)による作品ですが、大地の芸術祭では「農舞台」の風景として現在も大変人気があります。稲作の情景をよんだ詩と、棚田に農作業をする人々の姿をかたどった彫刻を配置を「まつだい雪国農耕文化村センター」の展望台から見ることにより、詩と風景、彫刻作品が融合した形でになります。
「まつだい雪国農耕文化村センター」はオランダの設計事務所MVRDVによるもので、建物には柱がなく指先を地に着けたまま手のひらを持ち上げたような形は、雪に埋もれず夏の暑さをしのぐためのアイデアとか。「農舞台」はセンターを中心にその南側に広がる田畑、森林、遊歩道、そしてアートを内包した里山の総称です。
【伝統的な稲作の情景を詠んだテキストと、対岸の棚田に農作業をする人々の姿をかたどった彫刻を配置。農舞台内の展望台から見ると、詩と風景、彫刻作品が融合 した形で現れる 】
This work combines poetry,landscape and sculpture. The poetry describes the traditional agriculture,and sculptures of traditional rice farmers are placed on the opposite bank.. Seen from the viewing platform in NO BUTAI,text and sculpture seem to form a single painting..
では、詩の全文を記載します。
四月、輝く太陽。雪は消え、湿っぽい霞が空中を充たす。
ずんぐりした馬が、思い耕作用の鋤を懸命に引っ張る。
春のうちに、田んぼの準備を入念に。
新たな播種と種の植え付けのために。
五月の初め、太陽が照るつけ始める。
水に充たされた田の面が、暁の光に光る。
経験豊かな手が、暖まった大地に種を播いてゆく。
鋭く尖った芽が、大地から濃く生い立っていくように。
八月、暑さは頂点に達し、玉のような汗が滴り落ちる。
だが、休むいとまはなく、棚田から棚田へと刈ってゆく。
雑草が稲を覆ってしまわないように。
静かな稲。
人影は見えないほどに、高く成長した稲穂。
九月。鎌をふるい、一粒も残さず収穫を取り込み時だ。
田から、重い束をやっとのことで運び去る。
十月までにはすっかり乾燥させ、脱穀するためだ。
Canon30D+Sigma8mm
PTGui Pro 8.2.1 + Pano2VR + Photoshop CS4
この記事のFullscreenパノラマ画像→Rice Field
※パノラマは彫刻に近い位置から撮影。
雪国農耕文化村センターが川をはさんで見えます。