【その1】イメージ決定 ― 2006年02月25日 16:25

さて今回からこのカテゴリでパノラマVRの制作記を連載してみよう。上の写真(素材集より)を見て《水槽の中の金魚を見つめている猫》というイメージに決まった。更に水槽の中からのカメラ視点で撮影しようと企てた。水槽は20から30cm角程度の小さいものが理想だ。撮影イメージは下図のようになる。

ここで、問題点が浮上する。
(1)カメラ(Canon 10D)を水の入った水槽に沈め回転撮影する方法。
(2)猫の視点と動く金魚の位置をタイミング良く撮影する方法。
次回の掲載までに、これらのハードルをクリアする方法を考えてみる。正直、この時点で何も準備はしていない。私自身、ペットは飼っていないので水槽・金魚・猫の調達から始まる。成功するか否か定かでない。このように公表して自分にプレッシャーをかけてやる気を起こしてみるのもいいだろう。成功への自信は55%だ。
【次回へ】
【その2】水槽の準備 ― 2006年02月26日 20:40

「カメラを水の入った水槽に沈め回転撮影する方法」…あれこれ考えてみたが、この左図の方法がベストと言うことになった。今日ホームセンターで水槽を見ている中で思いついた方法である。
水槽内に中仕切りのガラス板を入れ、水をギリギリまで入れる。室内での4面撮影は水槽共に回転する…なかなかいい。早速、W22cm×D36cm×H26cmの安物(1300円)を買ってきた。最短のW22cm面を正面として使い、正方形の水槽を表現しようとすれば回転軸は12.5cmの位置となる。この位置にレンズのノーダルポイントを置けばいい。完成したVRでは一辺22cm角の水槽が展開する計算だ。ただし底の玉石面は、水中での屈折や膨張が生じるので結果はまったく想像できない。マズければ修正(作画)するしかないだろう。
問題はシグマ魚眼レンズの最短距離が20cmという事である。レンズ前面から水槽の仕切カラスまでは5mm弱、猫のいる水槽面までは12.5cmである…最短距離の20cmで撮影してもピントは合ってくれるのだろうか?…背景の室内は完全にピンボケ画像となるような気がする…。それよりも、こんな近接撮影でCubicVRが組み上がるのだろうか。
とりあえず進めてみるしかない。水槽の小細工を知人のサッシ屋に頼む事にした。
【次回へ】
水槽内に中仕切りのガラス板を入れ、水をギリギリまで入れる。室内での4面撮影は水槽共に回転する…なかなかいい。早速、W22cm×D36cm×H26cmの安物(1300円)を買ってきた。最短のW22cm面を正面として使い、正方形の水槽を表現しようとすれば回転軸は12.5cmの位置となる。この位置にレンズのノーダルポイントを置けばいい。完成したVRでは一辺22cm角の水槽が展開する計算だ。ただし底の玉石面は、水中での屈折や膨張が生じるので結果はまったく想像できない。マズければ修正(作画)するしかないだろう。
問題はシグマ魚眼レンズの最短距離が20cmという事である。レンズ前面から水槽の仕切カラスまでは5mm弱、猫のいる水槽面までは12.5cmである…最短距離の20cmで撮影してもピントは合ってくれるのだろうか?…背景の室内は完全にピンボケ画像となるような気がする…。それよりも、こんな近接撮影でCubicVRが組み上がるのだろうか。
とりあえず進めてみるしかない。水槽の小細工を知人のサッシ屋に頼む事にした。
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【その3】子猫のポーズ ― 2006年02月27日 22:30

水槽は暇なときに作ってくれる(無料)という事なので、その間次の難問に話を進める。猫の問題だ…。カメラ視点は左写真のイメージであるが、適度な大きさの猫でないと90°方向を変えた二枚目にも写り込んで来る。動かなければ良いが、しっぽを振って動き回るとステッチが厄介な事になる。更に大きな猫はksmtさんのコメントのように水槽上部から金魚を狙ってくる。水槽の上部は室内を見せるためオープンにしたい。やはり背のとどかない子猫が都合いい。
しかし、動く子猫を水槽に呼び寄せ、イメーズするポーズで撮影することが出来るだろうか?自分で子猫を飼っていれば無理矢理の事も出来るが、他人様の大事な猫を借りてきてヤボな事も出来ないだろう。ここは別ネタの《猫写真》を用意して合成する方法が賢明である。そうなれば《金魚》も切り抜き合成にしよう。印刷関連の知人から素材集を借りて、適当な猫と金魚を探してみる。パノラマの制作には妥協も必要だ…。
ここでネットで拾った「金魚と猫」のアメリカンジョークを一発。
《金魚死んじゃった》
フェンス越しに覗くと、リトルナンシーは庭で穴を埋めていました。
生意気な顔をした女の子が何をしているのか気になり、隣人は丁寧にこう聞きます。
「ナンシー、何をしているんだい?」
「私の金魚が死んじゃったの。今ちょうど埋めたところなのよ。」
と顔を上げず涙声でナンシーは答えます。
隣の人は心配になります。
「金魚のためにしてはずいぶん大きな穴じゃないかね?」
ナンシーは土をパンパンと叩いて穴を埋め終えると、こう答えます。
「あなたのバカ猫の中に金魚がいるからよ。」
【次回へ】

ここでネットで拾った「金魚と猫」のアメリカンジョークを一発。
《金魚死んじゃった》
フェンス越しに覗くと、リトルナンシーは庭で穴を埋めていました。
生意気な顔をした女の子が何をしているのか気になり、隣人は丁寧にこう聞きます。
「ナンシー、何をしているんだい?」
「私の金魚が死んじゃったの。今ちょうど埋めたところなのよ。」
と顔を上げず涙声でナンシーは答えます。
隣の人は心配になります。
「金魚のためにしてはずいぶん大きな穴じゃないかね?」
ナンシーは土をパンパンと叩いて穴を埋め終えると、こう答えます。
「あなたのバカ猫の中に金魚がいるからよ。」
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