日本初のパノラマ解説本2011年12月20日 00:14

 依頼で写真集を2冊Indesignで版下制作している。一冊はWトーンによるモノクロ128頁、あとの一冊は4Cで80頁。共に無線綴じ仕様だ。Wトーンはとりあえずスミ版とシアン版で作成するのだが、最近のレザー複合機は校正プリント時に色の置き換え機能があり、シアン色を好みのDIC色でプリントすることが出来る。正確にはDIC色を4Cで表現する疑似Wトーンなのだが仕上がり感触をつかむには重宝する。
 そんな折、日本初のパノラマ解説本「この一冊ですべてわかる! 360度VRパノラマ制作 パーフェクトガイ」が秀和システムより出版される。著者は久門易氏、すでに数々の本を出版されているエネルギッシュなお方のようだ。優しいお人柄なのか人情深い方なのか、全国24名のクリエーター紹介の中に私ごとき下座のパノラマまでも紹介してくれている。ただ、私が尊敬する数名の日本パノラマ業界のTOPクリエーターのお名前が見あたらない。まっ、いろいろと出版側や受け側の都合もあるのだろうが、、残念なことだ。
 256頁におよぶ内容も撮影・編集のノウハウがきめ細かくサンプルデータのダウンロードサイト付きで解説されているようで、これからパノラマVRを始める方にとっては”日本語で書かれた”この一冊がバイブル本となるのかも知れない。
 ともあれこの本を機に、写真技術と”目”を持った感性豊かなパノラマクリエーターが日本国内で次々と誕生し、ヨーロッパ勢のレベルに追いついてほしいと願っている。


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