【その9】金魚の合成2006年03月05日 15:21

 前回、後回しにした金魚の合成を少々書いてみる。金魚は半透明なヒレの表現が問題であった。半透明の手法は沢山あるだろうが、私流の手順を述べる。



Photoshopのレイヤー上(A)に金魚の切り抜きを配置する。
新規レイヤー(B)に金魚のコピーを作成し、白で塗りつぶす。
背後のレイヤー(C)に背景の写真(玉石)を配置。












最初の金魚レイヤー(A)をアクティブにして「Eliminate White filter」をかける。
このEliminate White filterは遠藤悦郎氏が開発したPhotoshop用プラグインで
白色を一発で透明に変換する効果がある。
1995年発行の【Adobe Photoshop A to Z III】の付録CDだったような気がする。
かなり昔のものでPhotoshop5.0でなんとか作動した。
今では他の方法もあるのだろうが、このプラグで処理してみた。
右写真はフィルター効果後の金魚である。
手作業での消去は途方もなく時間がかかるだろう。











  さて、先ほどの白レイヤー(B)をアクティブにし、レイヤーの「不透明度バー」を調整する。
背面の玉石が透けの下から見えてくる。半透明のヒレが現れてきた。
金魚レイヤー(A)と白レイヤー(B)を結合し、消しゴムツールで適度なボカシを数点選んで、周辺を慎重に消去して整形する。立体感も現れてくるのでこの作業が一番のポイントだ。
半透明のヒレ付き金魚が出来上がる。

 今日かなり合成作業が進んだ。とりあえず完成しそうだ。
 次回で「猫・金魚のパノラマ製作記」連載を終える予定だ。

【次回へ】

コメント

_ keiji ― 2006年03月06日 10:42

見事な職人技、拝見させて頂きました。

_ kaneko ― 2006年03月06日 13:29

>keijiさん
長い間?お付き合いありがとうございました。
合成はしばらく止めて、野外のVRに専念します。

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